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住宅改修の事例

省エネ住宅改修とバリアフリー住宅改修

 高齢女性が住まう、築42年のこの木造住宅は、外部に接したアルミサッシに取り替えた窓と、木製建具のまま残っている窓が混在していました。
 
 壁は土カベで、天井や床下に断熱材は入っておらず、地震のせいでできた木製窓のはすき間からは、冷たいすき間風もありました。
 
 冬の寒さが年々身体に堪えるようになったために、平成28年「グローカルスマートウェルネス住宅推進事業」による補助金を申請して、省エネリフォームとバリアフリーリフォームを行いました。

 

工事範囲
  1. アルミサッシの窓には、内窓を設置して、二重構造とした (黄色の窓
  2. 木製建具の窓は、アルミと樹脂の高断熱窓に、遮蔽複層ガラスを組み合わせた (緑色の窓
  3. 石油給湯機を、高効率ガス給湯器に取り替えた (青い部分
  4. 廊下と各部屋の段差15mmをなくした (斜線の部分)

平面図

 

 

 

浴 室

とくに、浴室は「住宅と健康の関係」のページでもご紹介したように、家庭内事故での死亡率の高い場所です。
それは、ヒートショックがおこりやすいからなのです

 

ヒートショックとは・・・
 急激な温度変化が体に及ぼす影響のことです。
寒い時期に、暖房の効いた暖かい部屋から、寒い廊下・脱衣所で服を脱ぐと、思わず「ぶるぶるっ」と身震いします。
この時、血圧が上昇してとても心臓には負担となっています。
そして、すぐに熱いお湯につかると今度は血圧が急低下し、さらに血管や心臓に負担をかけてしまい、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすこともあります。

 

ヒートショックをおこしやすい人とは・・・

  1. 65歳以上の人
  2. 高血圧や糖尿病・動脈硬化がある人
  3. 肥満気味や呼吸に問題がある人、不整脈がある人
  4. 一番風呂に入る人
  5. 熱い温度のお湯が好きな人
  6. 飲酒をしてお風呂に入る人など

浴室工事前 浴室工事後
          工事前のアルミサッシ                 樹脂製の二重窓・複層ガラス

 

このお宅では昔のタイルで出来た非常に冬にはつらい浴室から、すでにユニットバスへの住宅改修を済ませていましたが、窓の断熱性能にはまだ不安が残っていたため、樹脂製の内窓に複層ガラスを組み合せた二重窓にしました。
浴室工事後
また、追い炊きができる高効率ガス給湯器 大気の熱を利用してお湯を沸かす、地球環境への負荷をおさえた自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機を新設しました。

熱の出入りは、窓から

冬、いくら暖房をしていても寒いのは、木製建具の窓からすき間風が入ってきていたからです。また、薄いガラスに接した暖かい空気は、どんどん温度を奪われていくからなのです。
 
キッチン前にある広い面積の木製建具を、アルミサッシと樹脂のハイブリッド窓に取り替えました。ガラスは、断熱性の高いLow-E3複層ガラスです。

工事前キッチン → 工事後キッチン

窓からの熱の出入りを防いで、快適な暖冷房熱を室内に閉じ込めることが出来ます。つまり、エアコンの消費電力の低減にもつながるのです。

 

 →  

寝室には、既にアルミサッシが入っていますが、さらに樹脂製の内窓に複層ガラスでさらに暖かい部屋となります。
 
内窓にも、ドアのように開くタイプもあります。左側は、内窓設置のために木の枠を取り付けたところです。

                

夏に西日が入ってくる窓には、外部にシェードを取り付けると、強烈な日差しをカットして、冷房費の節電にもなります。

バリアフリー工事

 

 高齢になると、自分で気が付かないうちにつま先が上がらなくなっていることがあります。

 

 そうすると、長年住み慣れた我が家でも、少しの段差につまずいたりして、転倒し骨がもろくなっていれば骨折しても治りも遅くなり、寝ている間にはどんどん筋力が衰えていまい、ついには寝たきりになってしまう、という方もいらっしゃいます。
 
 
 
 
 

 
 

こちらのお宅では、「転ばぬ先のバリアフリー工事」をしました。

廊下と各部屋の入口には、15mmの段差があり、それを無くすために、現在の廊下の上に15mmの板を貼り増すことでバリアフリーとなりました。
 
 
 
 
 
 

安心・安全なわが家へ

 

この省エネ・バリアフリー住宅改修は、11月から12月の半ばにかけて行われました。

 高断熱性能のサッシに変えたことで、工事後は格段に室内の居心地が変わったそうです。

 

 今までは、各個別の部屋でエアコンによる暖房をしていたのですが、ダイニングの暖房だけで隣りの寝室まで暖かくなるので、寝室との境の扉を開けているそうです。

そして、今まで重ね着をしていた洋服は、1枚上着を脱ぐこととなりました。

 

 これらのことからも、明らかに暖房器具の消費電力は減っているようです。

詳細な健康調査はこれからですが、血圧や心拍数などにも良い変化が見られることを期待しています。

また、廊下と各部屋との段差もなくしたため、転倒予防となり家庭内事故の心配も減った事でしょう。 

 

廊下BF

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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